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第5回 大阪国際室内楽コンクール&フェスタ入賞団体

概要

  • 期間:2005年5月17日~25日
  • 応募団体数:154団体
  • 会場:いずみホール
  • 出場団体数:44団体

各部門受賞グループ

第1部門 弦楽四重奏

第1位 ベネヴィッツ・クァルテット / チェコ

1998年にプラハ音楽院にて結成。マドリッドのソフィア王妃音楽大学にて2年間R.シュミット教授に師事。2004年以来、バーゼル市立音楽アカデミーのレジデンシィとしてW.レヴィン教授を補佐している。同四重奏団は2003年の最優秀学生としてスペイン王妃に表彰される。オーストリアのマスタークラスではバルトーク、マルティヌー、ベルクの最良解釈賞を獲得。また2004年のチェコ・フィルハーモニーのチェコ室内楽協会賞受賞者でもある。

第2位 カザフ・ステート弦楽四重奏団 / カザフスタン

1988年にアルマティーにて結成。数多い同四重奏団の受賞暦には、2001年イタリアのロベレドーロ国際コンクール1位、同年イタリアのヴェリーニ国際コンクール2位、2004年モスクワの国際ショスタコーヴィッチ弦楽四重奏コンクール2位、2000年カザフスタンでのシャブティ国際フェスティバルグランプリ優勝、などが並んでいる。現在、技術向上を目的にマドリッドのソフィア王妃音楽大学にてライナー・シュミット教授(ハーゲンQ)に師事する。

第3位 ジェード・クァルテット / ドイツ

2001年に結成。P.ブック(メロスQ)、W.ケーニッヒの両氏に師事する。近年はE.フェルツ及びF.バイヤーから特に強い芸術的影響を受けている。2004年にはドイツ音楽大学コンクール1位及びイリス・マッカート賞を受賞。また、同四重奏団はヴィラ・ムジカ財団とカール・クリングラー財団より奨学金を得る。同四重奏団は年間40以上の演奏会を行い、シュヴェツインガー音楽祭での演奏は南西ドイツ放送によって収録された。同アンサンブルはオベルストドルファー夏季音楽祭や東フリースラント夏季音楽祭など著名な音楽祭にしばしば招かれている。

第3位 ユークリッド・クァルテット / アメリカ

デンバーポスト紙に「衝撃的」と評された同クァルテットは、個性的で力強い演奏で知られる四重奏団である。カルメル、イエロー・スプリングス、フーゴ・カウダーなどのコンクールで優秀な成績を収める。また、アスペン音楽祭センターの上級弦楽四重奏講座やカーネギーホールのプロフェッショナル・トレーニング・ワークショップに参加している。オハイオ州で1998年に結成、現在アイオワ州スー・シティのモーニングサイド・カレッジのレジデンシィを勤めている。

第2部門 木管五重奏、木管三重奏、サクソフォン四重奏

第1位 ハバネラ・サクソフォン四重奏団 / フランス

1993年に結成。パリ音楽院で学び、1995年にパリ音楽室内楽部門で1位を受賞。その後、ボルドー、デュッセルドルフなど、7つの国際コンクールで優勝。また日本、中国、アメリカ、ヨーロッパなどで公演する。アルファ・プロダクションから発売されているドナトーニ、リゲティ、クセナキス等の曲を収録したCD「ミステリアス・モーニング」は「ディアパソン」誌で金賞を受賞するなど、高い評価を受けている。同四重奏団は「六つのバガテル」特別版を演奏する許可を作曲家リゲティ本人から受けている。

第1位 RNO木管五重奏団 / ロシア

2000年結成。同木管五重奏団は、ロシア、スペイン、アメリカなどで演奏会を行う。また、ロシア・ナショナル・テレビ文化チャンネルに出演。ラジオでも放送された。現代音楽や音楽的試みの積極的な取り組みは高く評価され、最近ではクリス・ブリューベックやブリューベック・ブラザーズQとの共演を含むツアーを終えている。現在A.ルプツォフ作品のチクルス演奏に取り組んでいる。

第2位 アルカン四重奏団 / フランス

同四重奏団は、弦楽四重奏曲(C.ドビュッシー、M.ラヴェル、B.スメタナ、S.プロコフィエフ、A.ドヴォルザーク、G.クルターグ、A.ヴェーベルン)の編曲や、若手作曲家(J.D.ミシャ、A.ヴォワルピー)の現代音楽を協演することを目的としている。フランスを中心にイギリス、モロッコ、日本で活躍。またマスタークラスや音楽啓蒙活動の依頼も多い。同四重奏団はヨーロッパでのサクソフォンのイベントにも定期的に招かれている。

第2位 アリラング・クィンテット / ドイツ

2002年にユンゲ・ドイッチェ・フィルハーモニーのメンバー5人によって結成。ボーフム劇場で鮮烈なデビューを果たした後、ドイツ青年音楽教育団体に選ばれ、クロアチアで開催された「新進演奏家国際大会2004」に参加した。2004年に「シュヴェリーン国際室内楽コンクール」で2位を獲得し、同クインテットはウィーン、ブルノ、プラハ(プラハの春音楽祭)のツアーに招待される。


フェスタ 2名~6名の室内楽(楽器編成は自由)

メニューイン金賞*
デュオ・アドモニー(ピアノデュオ) / イスラエル

同デュオは、2000年東京、2001年ローマ、2002年IBLAグランプリ受賞など、複数の国際ピアノ・デュオ・コンクールで優勝している。極東、東西ヨーロッパ、北米、中東で演奏、またニューヨークのカーネギー・リサイタル・ホールなどの著名ホールでも演奏を披露した。NHK、東京FM、カナダCBC、ワルシャワ&ブタペストラジオ、イスラエルやヨーロッパの一流オーケストラと共演している。

銀賞
デュオ「パピ」(ピアノ、中国琵琶) / 日本

2002年結成。中国琵琶とピアノデュオとして関西をはじめ、関東、北海道等でコンサート活動を行う他、ディナーコンサートも行い、好評を得ている。又、中国中央放送にてテレビ放映も予定されている。中国琵琶の演奏技法の革新、さらに日本や西洋音楽との融合により、独自のアレンジでジャンルを超えたレパートリーを開拓し、さらに演奏者の閻杰は、オリジナル作品を手掛けるまでに至っている。

銅賞
ワルシャワ・アコーディオン五重奏団 / ポーランド

1999年結成。W.L. パクノフスキー氏の師事を受ける。ワルシャワ音楽院のアコーディオン講座の学生と卒業生によって構成される。カステルフィダルド市の国際アコーディオンコンクールで優勝、また、全ポーランド・アコーディオン・コンクール入賞。フランス、イタリア、ポーランド全土でコンサートを行うと共に、ポーランド文化庁から奨学金を受ける。

フォークロア特別賞
ブタ―シキン記念アンサンブル(ドムラ2、コントラバス、グースリ、バラライカ、バヤン) / ロシア

※第1回から第3回のコンクール&フェスタの名誉芸術監督をされた故イェフディ・メニューイン卿の功績を永久に讃えるため、ご遺族の了解を取り、フェスタ部門の最優秀団体に対し、メニューイン金賞を授与しています。