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第9回 大阪国際室内楽コンクール&フェスタ入賞団体

概要

  • 期間: 2017年5月13日~21日
  • 応募団体数:239団体
  • 会場:いずみホール
  • 出場団体数:34団体

各部門受賞グループ

各部門受賞グループ

第1部門 弦楽四重奏

第1位 アイズリ・クァルテット / アメリカ

アイズリ・クァルテットは、2015年ウィグモアホール国際弦楽四重奏コンクールでおいて入賞。ニューヨークを拠点とし、2014年から2016年までカーティス音楽院の弦楽四重奏レジデント。近年の活動では、ケネディセンター、シュナイダー・コンサート(ニューヨーク)、フィラデルフィア室内楽ソサエティでのデビュー演奏会などが挙げられる。さらにドレスデン、パリ、ザルツブルグ、アブダビ。メキシコ、そしてチリと国際的にも活動の場を広げている。ピューリッツァー賞を受賞した、キャロライン・シャウをはじめ、ポール・ウィアンコ、エヴゲーニ・シャーラット、ガブリエラ・スミスの各氏にアイズリ・クァルテットのための作曲を依頼。2012年に結成したアイズリ・クァルテットの名は鮮やかで繊維な日本の浮世絵様式のひとつである「藍摺絵(あいずりえ)」より依頼している。

第2位 ユリシーズ・クァルテット / アメリカ

2016年フィショフ室内楽コンクールのシニア弦楽部門において、グランプリおよび金賞を受賞したユリシーズ・クァルテットは2015年夏に結成。2016年にはバンフ国際弦楽四重奏コンクールにおいてキャリア・デベロップメント賞を獲得。同シーズンはシュナイダー・コンサート、マイラ・ヘスコンサートのほか全米各地で活動。メンバー達はカナダ芸術審議会とマエストロ財団より楽器と弓を貸与されている。

第3位 ヴィアノ・ストリング・クァルテット / アメリカ

ヴィアノ・ストリング・クァルテットはルーシー・ウアン(ヴァイオリン)、ホウ・ツォウ(ヴァイオリン)、ジョアンナ・ノーウィック(ヴィオラ)、テイト・ザワディョック(チェロ)によってロサンゼルス、コルバーン・スクールにて2015年秋に結成。クァルテットはコルバーン・スクールの教員に師事。現在はクライヴ・グリーンスミス氏に指導を受けている。さらに、アーノルドシュタインハート、ゲイリー・ホフマン、エマーソンクァルテットのメンバー、オーパスワン、カリドール・ストリング・クァルテットにさらなる指導を仰いでいる。

第2部門 管楽アンサンブル

第1位 クワチュオール・ザイール / フランス

クワチュオール・ザイールは2015年に結成。現在、メンバー4人はパリ国立高等音楽舞踊学院に在籍中。2016年FNAPEC国際室内楽コンクール入賞、そしてフランス国内の主要音楽祭にて演奏経験があり、さらには音楽学校にてマスタークラスを開催している。多くの作曲家たちや数々の編曲作品との出会いを通して既存のレパートリーに新たな解釈を加えようが加えまいが、クワチュオール・ザイールは好奇心と創造性を表現しつづけている。

第2位 ニオベ・サクソフォン四重奏団 / フランス

ニオベ・サクソフォン四重奏団は2015年にパリ国立高等音楽舞踊学院にて結成。ラースロー・ハダディ氏や、クロード・ドウラングル氏など高名な指導者に師事。前述のラースロー・ハダディ氏について室内楽の学士号を取得中。シャトレ座、パレ・ド・トーキョー、スービーズ館、ルーマニア大使館などパリの主要なホールで演奏。2016/2017シーズンのコンサート出演にヤング・タレント・エージェンシーより選出される。さらにラジオ・フランスのギャエル・レ・ガリック氏に招待され、「ヤング・ミュージシャンズ」に出演した。

第3位 クンスト・クィンテット / ドイツ

クンスト・クインテットは2010年にドイツ・ユース・オーケストラで知り合った5人の若い音楽家たちが出会って結成された。ユルゲン・ポント財団より奨学金を授与されドイツ国内でのコンサート出演が可能になる。さらに2016年3月ドイツ音楽コンクールに出演、そして第61回ドイツ連邦選抜ヤング・アーティストへ参加を認められ、2017/2018シーズンに更なるコンサート活動が予定されている。クインテットとして室内楽の演奏活動のほかにも、メンバー各自でプロのオーケストラへ客演している。

第3位 パリ・ローカル金管五重奏団 / フランス

パリ国立高等音楽院の卒業生5人により2015年に結成したパリ・口ーカル金管五重奏団はフランスでもっとも活躍している金管五重奏団のひとつである。同年、公開コンクールで優勝し同学院の大学院、室内楽専攻に進む。2016/2017年のシーズンにおいてはフランス国内でもっとも有名なシェルジェール・ブラス・フェスティバルに招待され演奏。そして2016年12月には中国ツアーにも参加。さらにフランスのラジオ番組、「若い世代の演奏家たち」に出演。


フェスタ 2名~6名の室内楽(楽器編成は自由)

メニューイン金賞* フォークロア特別賞
デュオ・プロコピエフ・ダフチャン(バヤン・ドムラ) / ロシア

デュオ・プロコフィエフ・ダヴティアンはノヴォシビルスク州立音楽学校教授で、第4回大阪国際室内楽コンクール&フェスタ、ユーディ・メニューイン金賞受賞デュオのアンドレイ・ロマノフ(バヤン)とアンドレイ・クガエフスキー(ドムラ)により2010年に結成。2010年の結成以降、シベリアの各都市で活躍。ソロ奏者としても、ベラルーシ、カザフスタン、アルメニア、モルドヴァ、韓国、スペインでコンサートを行う。レパートリーはクラシック音楽の名曲や世界の民謡の中からドムラとバヤンのために編曲されたものを含む。

銀賞
デュオ・フュナンビュル(ピアノ・マリンバ) / フランス

デュオ・フュナンビュルは2009年のフランスでのコンサートがデュオとしてのはじまり。そのコンサートにひき続いて、ラジオ・フランスやクラシックとジャズのフェスティバル「ピアノスコープ」、フェスティバル・クラシック・オ・ヴェール、ニューョーク(リセ・フランセ)、レバノン、ドイツ(シュロス・エルマウ)、ブルガリア、ラ・レユニオンなどフランス国内や海外でも演奏活動を行う。アメリ力人作曲家のパトリック・ジマーリ氏は2014年に「サインズ・オブ・ライフ」をデュオのために作曲。さらに2016年4月にドイツのグラモフォン/ユニバーサル(2015)より最初のアルバム「Funambules(フュナンビュル)」をリリース。また国営テレビアルテとラジオ番組のためにパリの北ブッファ劇場で撮影されたヴィクトワール・デ・ラ・クラシックミュージックに出演。

銅賞
トリオ・エクリプス(ピアノ・チェロ・クラリネット) / スイス

バーゼル音楽院在籍中に出会った音楽家たちで構成されるトリオ・エクリプスはクラリネット奏者のライオネル・アンドレイ、チェリストのセバスチャン・ブラウン、そしてピアニストのベネデク・ハーヴァスの3 人。トリオはアーデルホーデンでのスイス室内楽フェスティバルをはじめ、ラヴェル・スイス・フェス、パリのジェネラシィオン・ジウヌ・アンテルプレタスィオンなどのさまざまなフェスティバルやコンサートシリーズに頻繁に招鵬されている。また、2015年のオルフェススイス室内楽コンクールにおいて2位入賞。

※第1回目から名誉芸術監督をされた故イェフディ・メニューイン卿の功績を永久に讃えるため、ご遺族の了解を取り、フェスタ部門の最優秀団体に対し、メニューイン金賞を授与しています。