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第6回 大阪国際室内楽コンクール&フェスタ入賞団体

概要

  • 期間:2008年5月20日~28日
  • 応募団体数:230団体
  • 会場:いずみホール
  • 出場団体数:42団体

各部門受賞グループ

第1部門 弦楽四重奏

第1位 ドーリック弦楽四重奏団 / イギリス

ドーリック弦楽四重奏団は1998年に結成された。最近の演奏活動としては、BBCラジオ3で放送されたエジンバラ国際フェスティバルへの出演やウィグモア・ホールへの度重なる登場、インドネシア・ツアーなどが挙げられる。同ホールで2007/8年のシーズン最後のコンサートを行う予定。また、2008/9年のシーズンにはこのホールで、ハイドン特集のイヴニング・リサイタルなど3回の公演が予定されている。また今後、ルーブル美術館オーディトリアム・ホールでパリでのデビュー公演の他、ドイツ、インドネシア、イスラエル、スイスなどでコンサートを行う予定。

第2位 セシリア弦楽四重奏団 / カナダ

「驚くべき熱意と成熟」(モントリオール・ガゼット紙)、「才能と情熱、そして実力」(JRマルチメディア、ジャック・ロベール氏)と賞賛されたようにセシリア弦楽四重奏団は今日のカナダで頭角を現してきた最も将来性のあるアンサンブルのうちの一つである。第5回メルボルン国際室内楽コンクールに参加。 2007年カナダのギャラクシー・ライジングスター賞を受賞。現在はアメリカ、サンディエゴ大学においてラホラ音楽協会との提携で行われるジョセフ・フィッシュ&ジョイス・アクセルロッド弦楽四重奏レジデンシーに参加している。

第3位 ガラテア・クァルテット / スイス

2006年結成。軽井沢八月祭、宮崎音楽祭、プロジェクトQ、南仏ボニュー、ドイツ、スイスでの現代音楽シリーズなどに出演。2008年、ミュンヘン国際コンクール3位。2009年王子ホールにてデビュー。2008年度、2010年度、松尾学術振興財団より助成を受ける。2010年度京都青山バロックザール賞受賞。2010年より、バーゼル音楽院に在籍し、ライナー・シュミット氏に師事している。

第3位 ノブース・クァルテット / 韓国

2006年に韓国芸術総合大学(KNUA)の学生によって結成。同大学教授のチェリスト、パク・サンミンに師事。今井信子や原田幸一郎のマスタークラスに も参加している。2006年KNUA室内楽リサイタルに出演。2007年にはソウルのロダン・ギャラリーにてベートーヴェン特集のリサイタル、韓国国会議事堂ホールにてリサイタルを行う。本年3月にはソウルのクムホ・アート・ホールにてコンサートを行った。

第2部門 ピアノ三重奏

第1位 ダリ・ピアノ・トリオ / フランス

2008年ニューヨークのヤング・コンサート・アーティスツ国際オーディションで入賞。現在はベルギーのエリザベート王妃音楽カレッジにてアルテミス・ クァルテットとメナハム・プレスラーの元でレジデンシーに参加している。最近の主な活動としては、ラトビアのリーガでの音楽祭、フランスのエクサン・プロ ヴァンス音楽祭や、ベルギーのパレ・デ・ボザール、フラジェ・ホールでのコンサートなどがあり、その他にもアメリカ、リビア、イタリア、フランス、スイス でツアーを行っている。また、フランスのフランス・ミュージックやラトビアのナショナル・クラシカル・ラジオなどのラジオにも出演。2008年12月には ラヴェルの室内楽作品を収録したCDをフーガ・リベラ(ハルモニア・ムンディ)からリリースの予定。

第2位 サグアロ・ピアノ・トリオ / アメリカ

2007年1月にコルバーン音楽院にて結成。ポール・コレッティ、ロナルド・レナード両氏に師事。2007年春にはコールマン室内楽コンクールにてファイナル、全米フィショフ国際室内楽コンクールにてセミファイナルまで進んだ実績を持つ。また、アメリカ、カナダにて演奏活動を行っている。

第3位 霧島トリオ / 日本

2006年夏、第27回霧島国際音楽祭にて各ソロクラスを受講した3人により結成され、室内楽のレッスンを受講。ゲルハルト・ボッセ名誉音楽監督の薦めもあり、本格的に室内楽活動を開始。 同年11月、北海道にてアウトリーチ活動、コンサートを行う。07年2月、デビューコンサート。8月、第28回霧島国際音楽祭にて「若い音楽家たちのコンサート」に出演。また、同音楽祭より奨学金授与。NHK-FM「名曲リサイタル」出演。これまでに、ゲルハルト・ボッセ、堤剛、練木繁夫、田中雅弘、松原勝也、漆原啓子の各氏のレッスン及びマスタークラスを受ける。


フェスタ 2名~6名の室内楽(楽器編成は自由)

メニューイン金賞*
フォークロア特別賞
モスクワ・クァルテット(ピアノ・ドムラ・バラライカ・グスリ) / ロシア

1997年結成。メンバーは全員グネーシン音楽院の教師であり、学生たちに民族音楽からクラシック、オリジナルの室内楽まで幅広いジャンルの音楽を演奏する機会を与えてきた。モスクワ・クァルテットのメンバーは各々がロシアの大変有名な音楽家であり、この卓越したアーティスト4名の存在がこのアンサンブルのユニークさを際立たせている。これまでスウエーデン、フランス、アメリカ、日本などの世界各地で演奏の実績がある。

銀賞
ソリスティ・ディ・バッソ(ピアノ・コントラバス・テェロ) / チェコ

メンバー二人がプラハ音楽院の学生だった2004年に結成。ヴァレンタ教授(チェコ・フィルハーモニーメンバー)やクールハン教授(パノハ弦楽四重奏団のチェリスト)の指導を受け、1年後コンサート出演を開始。最近ではチェコ・ラジオで行った録音が既に放送されている。チェロとコントラバスのためのレパートリー曲はあまり幅広いとは言えないため、他の曲を編曲するのに加えて、彼らのために特別に作曲された曲を演奏し、成功を収めている。

銅賞
トリオ・ミラージュ(ピアノ・ドムラ) / ロシア

ロシア国立ノボシビルスク・グリンカ記念音楽院にて2005年に結成。アンドレイ・クガエフスキー(アンサンブル・クラス)とアンドレイ・ロマノフ(編曲クラス)に師事。メンバーは2002年より現在までそれぞれ全ロシアのコンクールと国際コンクールに優勝も含め入賞した実績がある。2005年、ハンティ・マンシースクにて行われた民族楽器の全ロシアコンクールで銅賞を獲得。その後はロシアでの定期公演においてもクリエイティブな活動を行っている。レパートリーにはロシア民謡の名曲をオリジナル編曲したものが含まれている。

※第1回目から名誉芸術監督をされた故イェフディ・メニューイン卿の功績を永久に讃えるため、ご遺族の了解を取り、フェスタ部門の最優秀団体に対し、メニューイン金賞を授与しています。